フランスのコロナ現状 : ワクチン接種&感染拡大傾向に

Bonjour !
1月7日夜、カステックス首相による今後の対策について発表がありました。
主な争点は、今後の国内での対策のアップデート、イギリス発の変異種の国内感染状況、ワクチン接種の3つについてです。
というわけで、今回の発表の要点をまとめてみました！

発表の要点

現状

フランスは、イギリス、スイス、ベルギー、ドイツと比べると感染者数は少ないけれど、12月中旬のロックダウン解除以降感染者は増加傾向に。現在の一日あたりの平均患者数は1万5千人を上回る数字。病院は引き続き緊迫した状況です。

対策

画像 : LeParisien

夜間外出禁止は1月20日までは継続。フランス東部の県では夜間外出禁止が18時から。それ以外の県では20時から。
現在閉鎖中の博物館、映画館、劇場等は少なくとも1月末までは引き続きクローズ。
レストラン、バーなどの再開は早くても2月中旬以降。

検査

フランス国内では、コロナ感染のテストが全員無料。検査施設であるラボだけでなく、(日本のコンビニ並みに)街に点在している薬局でも予約なしで検査を受けることができます。検査結果は、約8割が24時間以内に判明。

コロナ変異種

これまでですでに、イギリス発と南アフリカ発の2種のコロナ変異種の感染が19件がフランス国内で確認。トゥール、コルス、パリ首都圏、ブルターニュなどで確認されています。

症状がある場合

1月10日から、疑いのある症状が出た場合は、医療保険(Assurance maladie)のウェブサイト上でオンラインでarrête maladieを取得。その後医療保健から週2、3回電話があり、1月20日以降は自宅に看護師が様子を見に来るとのこと。

ワクチン接種

2020年12月27日からワクチン接種が開始され、これまでにすでに少なくとも2万5千人がワクチンを接種。

2021年の1年間をかけてワクチンがフランスに届くそう。県に少なくとも1箇所はすでにワクチン接種センターが設置されています。75歳以上の方は、1月14日以降電話又はsanté.frのオンライン上で予約ができ、1月18日から実際に県内のワクチン接種センターでワクチン接種が可能になります。

1月末には100万人にワクチン接種をできる体制を整えるとのこと。特に特別施設で暮らす障害のある方などへのワクチン接種は今後優先されます。

ワクチンの安全性

今回の発表では、ワクチンの安全性が強調されました。フランス政府によると、副作用は10万人に1人の割合で、アレルギー反応はほとんどがアドレナリンキットなしでは外出ができないほどのアレルギー体質の方に出るとのこと。接種する場合は、問診票を記入し、看護師による確認の後に行われます。接種してから15分間はその場で待機し、問題がなければ帰宅となります。
ファイザー社製ワクチンの2回目の接種について、当初は初回の接種から3週間後の接種を想定していましたが、6週間後でも可能だと確認されました。モデルナ社製ワクチンの供給開始等により、ワクチン供給量は今後徐々に増加する予定です。

まとめ

イギリス発の感染力が高いと言われる変異種が確認されたのは、正直不安だな〜というのが本音です。当のイギリスではこの変異種の影響で新たにロックダウンが行われているし、これがフランスの少し先の未来だと思うとゾッとします。ずっと閉鎖しているバーや、ずっと第一線で闘い続けている医療従事者の方々は大丈夫なんだろうか、と心配になってしまいます。

ワクチンは希望の光だと政府は主張していますが、未だフランス国民の意見は半々といったところ。安全性については、現在要介護高齢者施設ですでにワクチンを接種した方々の間では問題がなかったと、施設責任者の方を招いて今回の発表でお話がありました。では、効果はどれくらいの期間持続するのか？長いスパンで見ても安全だと言い切れるのか？などなど、私の周りのフランス人達の間でも疑問は尽きないのが国民のリアルな現状です。

この長い、長〜い闘いが、どうにか少しずつでもいいから、落ち着いていきますように。日本も緊急事態宣言、お家で過ごされる方も多いことと思います。不安やストレスでフラストレーションが溜まりがちですが、家族や友人と連絡を取ったり、お風呂にゆっくり浸かったり、上手にセルフラブの時間を取って乗り越えましょう !

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