O'bon Paris Blog

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フランスでワクチン接種を来年1月から開始予定!でも反対派も多数、、。

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Bonjour ! 12月3日、カステックス首相からフランスのワクチン接種に関して、接種は誰でも無料で、1月から開始される見通しと発表がありました。ちなみにワクチン接種は義務化しないとのこと。

 ワクチンに関しては、EU全体での取り組みとなり、ワクチンの価格と提供時期はEU加盟国で同一。12月29日までに欧州医薬品庁がファイザー社とモデルナ社のワクチンの市販許可について決定します。その後高等保健機構の意見を踏まえ、フランスでワクチン接種が可能になります。
フランスは余剰分も含め2億回分(1億人分)を確保するそう。接種は3段階で行われます。

 

ワクチン接種の流れ

基本的には、重症化しやすい高齢者や、その周りの職員、その後に医療従事者や警察官、交通機関などの職員。最後に一般市民へという順序です。

ステップ1 (1〜2月頃) : 要介護高齢者施設の入居者とその職員 (ファイザー社のワクチン)

ステップ2 (3月〜春頃) : その他の高齢者やその他の専門職(50歳以上・併存疾患ありの高リスク者)(モデルナ社・アストラゼネカ社等のワクチンも追加)

ステップ3 (春頃~) : その他の者(サノフィ社のワクチンも追加)

 

フランス人のワクチン不支持率

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出典 : Fondation Jean Jaurès

「本当に効果があるのか」「信用できない」「数年後にどんな副作用が出るか臨床されていない」など、これまでワクチンは希望の光として語られてきましたが、フランス人の中にはワクチン接種を希望しない人も多いのが現状。

11月17日に発表されたFondation Jean Jaurèsの調査によると、「今後コロナウイルスへのワクチンを受けるか」というアンケートに対して、「受ける」と回答したフランス人はたった54% (ちなみに日本は69%)。上のグラフで見ると、他国に比べて圧倒的に低いのが分かります。そのうち24%は「おそらくワクチンは接種しない」、19%は「絶対接種しない」と回答したそう。

特に若い世代からの不支持率が大きく、25〜34歳の52%がワクチン接種に反対。その理由として社会学者のJocelyn Raudeによると、若年層は重症化の可能性が低く、ワクチンによる副作用のリスクよりも感染したほうがマシだと考えている人もいるとのこと。また、60歳以上でも32%のフランス人が反対しています。

また、どの年齢層にも言える不支持率の原因は、この1年間のパンデミックに対する相次ぐ政府やWHOの失敗も関係しているといいます。マスクに関して政府やWHOが意見をころっと変えたことや、ハイドロキシクロロキンに関する取り扱い方が国民に不信感を与えました。

 

まとめ

カステックス首相の記者会見によると、今回ワクチンは義務化されません。ただし、ワクチンの提供が実施された際には、接種を強く推奨するとのことでした。

フランス政府が15億ユーロの予算をかけて準備しているワクチンですが、どれだけのフランス人が実際に接種するのか、気になるところです。

とにかく、一日でも早く皆が安心して生活したり、日本からフランスへ旅行できる日が来ますように。 

 

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