O'bon Paris Blog

フランス在住に役立つ情報&パリの暮らしを現地からお届けします:)

パリでPCR検査を受けました。フランスのコロナ検査の現状リポート

Bonjour ! 今日は、フランスの新型コロナの検査状況について、実体験をもとにリポートしたいと思います。

 

実は、オボンパリスタッフの私自身、半月前に体調を崩し熱まで出てしまいました。先に結果を言うと、陰性だったのですが、今フランスで「コロナかも?」という方や、フランスの状況が知りたいという方のお役に立てれば幸いです。

 


パリでPCR検査を受けた話

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8月中旬、テレワーク終わりに急に体の至る所が痛くなり熱を計ってみると、39度!

喉の痛みもあり、「これは怪しいぞ」と、早速ネットで一般医(Médecin géneralist)のビデオ診察の予約を取り、お医者様の指示でPCR検査を受けることに。
PCR検査の処方箋と、Doliprane(アセトアミノフェン)の処方箋をもらいました。

「もしも検査結果が陽性だったら、もしくは熱が4日以上続く場合はまたこの診療所に連絡して」とのこと。

 

診察を終えて、早速検査の準備に取り掛かります。いつも私がお世話になっている、近所の検査機関のラボ(Laboratoire d'Analyse Médicales)は、通常の検査は予約無しで検査を受けられるのですが、「コロナで他の患者さんに迷惑かける訳にはいかないし」と一応電話で確認してみると、やはりコロナの検査は予約制で行っているとのこと。症状があることを伝えると、翌日の予約を取ることができました。

 

予約当日、「なんかいつもと違う入り口とか、外のテントでテストとか、そんな感じなのかな」とドキドキしながら行くと、「あれ、入り口もみんなと一緒だし、すべてが通常通り!」。

みんなと同じ入り口を通って、同じ受付で手続きを済ませて、受付すぐ隣の小部屋で検査をしました。超厳戒態勢を予想していた私には、ちょっと調子抜けしてしまう雰囲気。隣で受付をしていた他の患者さんが私がPCR検査を受けると聞いてびっくりしていたほどでした。

小部屋に入ると、早速椅子に腰掛け、鼻の奥に長い綿棒を入れてサンプルをとって終了。日本で同じようなインフルエンザ検査を行うと私は毎回鼻血が出るのですが、そんなこともなく、サクッと終了。フランスのラボの方々は採血もそうだけど、本当に上手でいつも感動してします。

 

さて、検査結果については、ラボの受付では4日後にしか出ないと言われましたが、なんと翌日にメールで届きました。どうやら、検査は症状のある人から先に予約を取り、検査結果も早めに出るようにしてあるようでした。

結果は陰性。熱も3日間で下がりました。お医者さんには、「PCR検査が陰性だったら、普通の生活に戻っていい」と言われたのですが、PCRの信憑性も色々言われているので念の為2週間自主隔離。

 

バカンスシーズン真っ只中だったにも関わらず、思っていたよりも何事もスムーズに進みました。困ったときにも頼りにできる医療機関があるのは、本当にありがたい限りです。いつも医療を支えてくれている医療従事者の方々に感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

今回は陰性でしたが、新型コロナは決して他人事ではなく、誰もがかかる可能性があるというのを再認識しました。
 

 

フランスで新型コロナ検査が受けられる場所

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現在、フランスでは一般の方が検査を受けやすいようになりました。検査は、PCRによる現在感染しているかの検査、そして感染した後回復したかを知る抗体検査があります。そのどちらもが受けやすい環境がフランスでは整っています。


お医者さんにかからなくても、自分で検査上に直接行くもの、事前予約が必要なもの、無料のもの、自費のものと様々です。それでは見ていきましょう!

 

①薬局
一番お手軽なのが薬局の検査。こちらは抗体検査で、7月11日から10月30日までの期間限定で政府が行っている検査キットによるものです。指先から少量の血液を採取し、数分後には結果が出ます。

ただし、検査結果の信憑性については専門家の間でも様々な意見があるよう。
この薬局での検査で陽性だと、その後医療検査施設での抗体検査とPCR検査の受診が必要になります。

 

検査の種類 : 抗体検査
費用 : 自己負担 20-25ユーロ
検査結果 : 数分後

 

 

②パリ市内屋外検査場
パリでは、市と健康保険(Assurrance Maladie)によって屋外に複数の検査場ができ、8月31日からスタートしています。こちらは、パリ市のホームページによると、社会保険に入っていない人でも無料とのこと。Carte Vitaleが必要ですが、なくてもOK。ペンだけは持参。
ただし、症状がある場合は、まず一般医による診察を受けて検査の処方箋をもらい、症状のある患者用の優先検査(ラボで優先的に検査が受けられます)を受けること。
検査結果は担当したラボから後日メールやSMSで、結果を受け取れるページのURLなどが送られてきます。陽性だった場合はそのラボから電話がかかってきます。検査から8日経っても結果が送られてこない場合はラボに連絡しましょう。

 

検査の種類 : PCR検査
検査場 : こちらから (検査上によって要予約)
費用 : 無料
検査結果 : 数日後 (現在テスト数の増加により必要日数が増えています)

 


③ラボ(Laboratoire d'Analyse Médicales)
疑わしい症状が出た方が受ける検査は、先の私の体験談にもあったように、一般医の処方箋をもらった後にラボによる検査が主流です。処方箋がある場合は保険で100%カバーされます。パリでは屋外検査場と同じく、パリ市と連携して検査が行われているので、現在は処方箋が無くても検査費用は無料(パリ市による連携検査実施前は、処方箋なしの場合は有料で、25ユーロほどでした)。ただし、ほとんどのラボが要予約なので事前にチェックが必要です。

 

検査の種類 : PCR検査 (抗体検査も実施)
費用 : 処方箋がある場合は保険で100%カバー。パリでは現在は処方箋なしでも無料。
検査結果 : 症状のある人、濃厚接触者は優先で検査されるので結果は24時間〜72時間程度。それ以外の方は数日間。

 


まとめ

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感染者数が数日前には9000人弱と、日に日に数字が伸びているフランス。9月からは新学期が始まった途端、感染者が見つかり学級閉鎖になるところも多くあります。

 

パリも危険度が高い赤ゾーンに入っていますが、実際のフランス人の様子はというと日本に比べてお気楽なように感じます。「感染者数は増えているけれど死者数は少ないままだし、政府が指示を出さないということは、まだ大丈夫なんだろう」といった様子。

 

それでも政府の危機感は強く、だからこその検査の大幅増加によるローラー作戦の実施なのですね。フランス全土の屋内施設でマスク着用を義務化したり、また各地方自治体も対策に乗り出しています。パリやニースなどでは街全域でマスク着用が義務化されています。

 

第一線で戦ってくれた医療従事者達の努力を無駄にしないためにも、意識を高く持って慎重に生活をしていこうと思います。

 

「フランスの今後はどうなるのだろう」という方は、今後の予想の参考になる政府の用意している4つのシナリオについての記事もぜひこちらからチェックしてみてくださいね。

 

 

 

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