フランスの新型コロナウイルスの最新情報
Bonjour ! オボンパリです :)
今年1月から始まった、新型コロナウイルスの大波。
皆さん体調などお変わりありませんでしょうか?
私はフランス、パリからこのブログをお届けしているのですが、ご存じの方も多いであろう現在外出規制中。3月17日月曜日から、ずっと自宅待機です。仕事もテレワークになりずっと家にいます。
今日はそんな新型コロナウイルスのフランスの現状についてお伝えします。
さすがに今現在フランス旅行中という方はごく僅かだと思いますが、フランス留学中の学生さん、フランス語にまだ苦手意識のある方のお役に立てればな、と思っています。
というわけで、毎日刻々と状況が変わるフランスですが、一パリ在住者個人の目から見た3月25日現在の最新情報をまとめてみました!
1-感染状況
2-フランス政府の対策
3-実際のパリの様子
1-感染状況(3月24日20時の発表)
現在のフランス全土の感染者数は、昨日から新たに2,516人増えて、合計22,300人。死者は240人増え、合計1,100人。
感染者数の多い地域は :
パリを含むイル・ド・フランス地域
ストラスブールを含むグラン・テスト地域
リヨンを含むオーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域
ついにフランスも感染者数がたった数日で2万人を超えました!!
このままイタリアのように死者が増えたりしないと良いのですが。。。
イタリアはまだ感染者増加の波はずっと上り坂で折り返し地点が見えない状況だそう。ニュースによると、フランスはイタリアの後を追って外出禁止措置などをとっているので、イタリアが落ち着き始めたらフランスも今後の希望が見えてくるそう。
2-フランス政府の対策
3月23日、2ヶ月間「公衆衛生の緊急事態」法案が政府で採択されました。状況はこれからも変わっていくかもしれませんが、今現在の状況をまとめてみました。
●学校の閉鎖: フランス全土の保育所、小中学校、高校、大学は閉鎖。企業は可能な限りテレワーク。
●必要な商店・施設以外閉鎖 : 新型コロナウィルスの流行状況を最高レベルのステージ3に引き上げ。食料品、薬局、ガソリンスタンド、タバコ、新聞販売所等生活必需品を売るお店以外は閉鎖。つまり、カフェ、レストラン、映画館、ディスコ、美術館、観光スポットなどはすべて閉鎖。マルシェも例外を除いて殆どが閉鎖。
●入国不可 : EU共通の決定により、17日正午から30日間他国からEU及びシェンゲン圏への入国を拒否。EU及び、シェンゲン圏在住者は入境できますが、現状ではそれも簡単ではないとのこと。日本ーパリ間のJALとANAフライトは3月末より(今のところ)4月23日、または24日まで欠航。
●外出制限 : 最短15日間必要最低限の外出以外禁止。外出時は他人と1メートル以上距離を保つこと。生活必需品の購入、治療や医療サービス、テレワークできない場合の通勤、一人で行う必要最低限の運動、お年寄りなど脆弱な人を助ける&子供の保育等を目的とする場合は、下記のAttestation de déplacement dérogatoire(例外的移動証明書)を印刷し自筆(印刷できない場合は同じ内容を手書きでも可)して身分証明書とともに持ち歩くことで許可されます。違反したものは罰金135ユーロ。
●夜間外出禁止 : いくつかの街では、医療従事者又は健康上の理由以外の夜間外出は禁止されました。これは規定が街によって少しずつ違うので、滞在中の市役所、県庁のホームページを確認しましょう。
●罰則の厳格化 : 外出時に携帯すべき証明書を持っていなかった場合は罰金135ユーロ、二週間以内にまた違反すると1500ユーロ、30日間で4回違反すると3700ユーロで最高禁錮6ヶ月の可能性も。
新しい「Attestation de déplacement dérogatoire(例外的移動証明書)」の書き方 :
証明書ダウンロードはこちらから
*この証明書は偽サイトからダウンロードしようとすると、お金を請求されたり、パソコンのウイルスに感染する可能性があるそう。公式サイトからダウンロードしましょう。
*通勤の場合はこちらではなく、同じページからダウンロードできるJustificatif de déplacement professionalという書類が必要です。
3-実際のパリの様子
1)食料品
17日正午からの外出前に、フランス人たちが一斉に食料品の爆買いを始め、一時スーパーの商品棚からパスタ、ソース、缶詰、トイレットペーパー、小麦粉が消えましたが、今では少しずつ補填されているよう。
政府によると、あくまでも最低限の買い物が、他人と1メートル以上距離を置く条件でオッケー。が、しかし、結局それが守られていない場合もあるよう。写真は外出禁止2日目のパリ市内バルベスのマルシェの様子。
こんなにフランス人いっぱい集まってる ! フランス、こんなことで大丈夫かな。。。外出禁止はまだまだ長期戦になりそうです。
一方で、もちろんしっかり「社会的距離」を守っているフランス人もいるんです!!スーパーで並ぶときも1mずつ間隔を開けて待っている姿を観るとホッとします。
食料品では、今もUber Eatsなどの配達サービスが利用できるそう。持ち帰りのみのためだけに今もオープンしているレストランから食事を運んでもらえます。
ただ、配達員たちにはマスクも消毒ジェルもなくて、そんな状況からストをしている職員もいるそう。そりゃそうだよね、怖いよね。
2)薬局
薬局はどこもマスク、手指消毒アルコールジェルは売り切れ。お店によってはゴム手袋や体温計も品薄なよう。
マスクは、今医療従事者のためのマスクが足りないため、政府は今持っている一般市民へ寄付を呼びかけています。もし余っている人は薬局や医療機関、老人ホームなどに寄付してあげると喜ばれます。
新型コロナウイルスはイブプロフェンで重症化しやすいことから、解熱鎮痛薬はパラセタモール(アセトアミノフェン)が推奨されているそう。フランスで一番ポピュラーなパラセタモールの解熱鎮痛薬「ドリプラン(Doliprane)」は、こちらも現在買い占めが起こっています。薬局にもよるみたいですが、今のところ症状がない人は1箱まで、痛みや熱がある人は2箱まで買えるそう。
3)病院
新型コロナウイルスの治療にあたっている病院や救急サービスの職員たちは疲労困憊。休み無しにずっと働いています。そんな病院にもマスクが足りず、医療従事者の働く環境も整っていない状況。
もしも今フランスで病気になったら :
自宅待機中に具合が悪くなったり、コロナウイルスに感染したかも?という場合は以下を参考にしてください !
●熱や咳があっても重大な症状がない限り、すぐに救急車は呼ばない。まずは一般医のビデオ診察を受けましょう。その後、重症化する兆しがあれば再度その一般位に連絡すると、そのお医者さんが救急病院に連絡をし、家に救急車を呼んでくれます。
●ビデオ診察は、「ドクトリブ(Doctolib)」からオンラインで予約できます。下のサイトの「Coronavirus」の欄から、希望の分野「Généraliste(一般医)」「Pediatre(小児科)」「Gynécologue(婦人科)」「Dematologue(皮膚科)」を選択すると、ビデオ診察の予約枠が表示されます。
オンライン診察予約を取りたい方はこちらから
●すでに咳や熱が続いていて、息が苦しい場合はフランスの救急サービスに連絡をし、救急車に来てもらいましょう。
フランスの救急車電話番号 : 15
4)新型コロナに便乗した犯罪ケース
こんな大変な状況だというのに、それを逆手に取って新たに犯罪をしでかす悪い人たちもいます。
●偽警察
今、違反した外出を取り締まるために、街には多くの警察官が巡回し、外出のための証明書と身分証明書をチェックしています。しかし、それに便乗して警察官を偽って現金や金品を要求する人々がいるそう。そういう場合は「警察署で対応します」と毅然な態度を取りましょう。
●証明書の偽サイト
本来公式サイトでは外出のための証明書は無料でダウンロードできます。なのに、偽サイトではダウンロードにお金を請求したり、パソコンのウイルスに感染する可能性も。。。
極力外出は避け、外に出る際には十分に注意が必要です。
5)その他
外出禁止4日目の今日も、「運動」と称して普通にお出かけを楽しんでいる人もまだまだいるよう。そんなフランス人に向けて、テレビではマクロン大統領や専門家たちが「ただ家にいて、家にいてください!!!!!!」と毎日のように叫んでいます。
でもでも、暗いニュースだけではないみたい。毎晩20時には、医療従事者たちに拍手で感謝とエールを送る活動が始まりました ! 現在ではフランス全土で20時には拍手が鳴り響いています。フランス人のこういうところ本当に素敵だな〜。私もご近所さんと一緒に拍手を送っています。最近一番大きな愛を感じる時間です。みんなの団結、想い、届け〜!!
またちょくちょく状況は変化しそうなフランス。今後の動きに注目です。
フランスに居る皆さん、どうか、どうか、お気をつけくださいね!!!
日本もどうやら東京で40人新たに感染者が出たそうですね。。。
日本も油断できない状況です。
世界中のみんなで乗り越えましょう〜 !
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